Club F! Racing Team
アイドラーズクラブ 3時間耐久レース in ツインリングもてぎ
参 戦 記  2004年11月3日(祝・水)


 11月3日(水・祝)に実施された、アイドラーズのMINI & フェローズ3時間耐久レースに、Club F! Racing Team で参戦してきました。フェローズとは仲間という意味で、出場者はミニが半分ぐらい、後はヒストリックからポルシェから国産から軽までごちゃ混ぜ耐久です。ということで当初から凄いことになりそうな予感・・・。  ドライバーは乗車順に、セブンさん→comさん→パンプキンパパさん→マツさん→て!さん→坂本です。
 また、クルーとして、銀シオさん、ひよこさん、くさちさん、ミントパパ家のみなさんが参加してくださいました。
                              文責:坂本
※ このホームページは画面サイズ800×600、印刷サイズA4縦に最適化してあります。

スケジュール

   7時に常磐道の守谷SAに集合
 →7時30分出発
 →9時30分もてぎ到着
 →10時受付開始
 →11時45分ドライバーズ・ミーティング
 →14時40分出走準備(ピットレーン集合
 →スターティンググリッド整列)
 →15時15分スタート(実際は25分スタート)
 →18時15分フィニッシュ(実際は25分終了)
 →19時15分表彰式
というものです。
 本当に朝から晩まで楽しめる、というか参加の皆さんには大変な内容ですね。
作 戦 !

 私、坂本が一応チームマネージャーを務めさせていただきましたが、作戦と各ドライバーへの至上命令は「完走」。たった2文字のみ。さらに具体的には、
1) 走行距離と燃費とドライビングを綿密??に計算した
 上で「無給油作戦」!
2) スターティングドライバーはもてぎ経験者のセブンさん
3) 万一耐火レーシングスーツ着用義務があった場合に
 着回せるような順番
4) 途中から暗くなりドライブが難しくなるので夜爆!に
 慣れている、て!さん・坂本を最後に
5)今回はオンボードビデオにピットサインありで、耐久を
 楽しみましょう!
という内容を念頭においた作戦です。
時間 内容 ドライバー 着替待機 ピットウォール ピット待機/写真撮影/サポート/カメラ交換
サイン 計測
10:00〜11:00 車検          
11:45〜12:15 ブリーフィング 全員       スプリント参戦のpunpkinpapaさんを除く
12:30 ピットへ移動          
14:40〜14:55 出走待機 セブン com     坂本/銀シオ/panpkinpapa/ひよこ/VOTOMS/ミント家
14:55〜15:15 ピットロード整列
グリッド整列
セブン com て! マツ 坂本/銀シオ/panpkinpapa/ひよこ/VOTOMS/ミント家
15:15〜15:45 スタート
第1ドライバー
セブン com て! マツ 坂本/銀シオ/panpkinpapa/ひよこ/VOTOMS/ミント家
15:45〜16:15 第2ドライバー com panpkinpapa て! マツ 坂本/銀シオ/ひよこ/VOTOMS/ミント家
16:15〜16:45 第3ドライバー panpkinpapa マツ 銀シオ ひよこ 坂本/セブン/て!/VOTOMS/ミント家
16:45〜17:15 第4ドライバー マツ て! 銀シオ ひよこ 坂本/セブン/com/VOTOMS/ミント家
17:15〜17:45 第5ドライバー て! 坂本 銀シオ ひよこ セブン/panpkinpapa/com/VOTOMS/ミント家
17:45〜18:15 第6ドライバー
ゴール
坂本 て! 銀シオ ひよこ セブン/panpkinpapa/com/マツ/VOTOMS/ミント家
19:15 表彰式 全員        

サインボード

 今回は、サインボードを導入(といってもガレージの近くのエスバイエルで購入(2000円)して30分で準備したプラ板、銀シオさん制作)して、耐久らしい雰囲気が、いやがおうにも高まりました。
 一人30分間ずつ乗車、1周は3分30秒ぐらい。従って、一人あたり8〜9周ぐらいすると予想していました。
 (1) サインボードは毎周必ず確認する、 (2) 26分経過したら次の周に「PIT」というサインボードが出されるのでこのサインボードを確認したら次の周にピットインする、 (3) ピットサインが見えたら確認したという合図を送る。「サインボードが確認できたよ」という合図は「親指を立てる」、 (4) 車を壊さず完走が目標なので、できるだけ3速と4速だけで行き、最高回転数は6200rpmまでとする、 (5) 無給油で完走する作戦、 (6) 17時ぐらいから暗くなるので、この時間帯の方はライトスイッチの確認をしておく、 (7) 走行中は、左右ともドアロックをしない、
といった注意を確認しました。

 ピットサインはタイム等、多彩なものがありましたが、実際に出されたピットサインは、『PIT』『気力?』『体力?』の3種類だけだったような・・・。サインボード担当は、銀シオさんとミントパパさんが主に担当してくださいました。
ピットインの確認事項

 他チームよりドライバーの人数も、ピットイン回数も、多めに設定してありましたので、ピットインの際の注意事項としては、以下のようにいたしました。
1) 乗車順番が次のドライバーは、レーシングスーツに着
 替えて待機してください。つまり30分前になったら着替
 えるということです。また、その他の方も、状況に応じ
 て急に乗車順番を代えたり、ピット作業を手伝っていた
 だいたりしますのでピット付近にいてください。
2) ピットロードのアプローチは普通のスピードでOKです。
 ピットが始まる手前に白線があってそこから時速40km
 (25mile)制限です。
3) ピットロードは2車線です。左側のレーンを走ってき
 て、停車するときに右側のレーンに入って停まります。
 停車してもエンジンは止めません。
4) ピットロードに入ったらシートベルトを緩めて交代の準
 備をしてください。緩めるだけで外すのは降りる時です。
5) 降車したドライバーは、乗車するドライバーのシートベ
 ルトを締める手伝いをしてください。その際にコース上
 で何か注意した方が良い情報があれば伝えてください。
6) com⇒panpkinpapa(16:15)、マツ⇒て!(17:15)、のドラ
 イバーチェンジの際に、オンボードビデオカメラのチェ
 ンジも行います。担当は、坂本+セブンさんです。

トラブル発生!

 最初のトラブルNo.1 発生!! もてぎへ向かう田舎道を走行中、くさちさんから電話。「もてぎのゲートで止められて入れないよ〜」。チームの皆は先に入っているからとお願いして通してもらっちゃってください、と伝えましたがダメだったらしく、すったもんだの20分後に本体の我々が到着。パドックパスを渡して事なきを得ました。

 到着して素早くピットを確保し、荷物を搬入、そして車のガラス面のテープ貼りなどの準備をしました。ウィンカーやストップランプ、ライトなどのチェックも済ませて、やることはなくなりました。車検の担当者がなかなか来なかったので、て!さんと坂本が残って他の皆さんは昼食に出掛けました。
 そこでトラブルNo.2 発生!! 車検の担当者が来て「ウィンカーつけてください」。ウッつかない。ハザードは右側だけ。急遽ボンネットを開けて電気系のチェックを始めました。原因がつかめないまま、ハザードスイッチを押し込んだら、あら不思議。復活しました・・・。ミニらしいトラブルですね。
 トラブルNo.3!! 車検の担当者を呼びに行ったら「じゃあ耐火スーツとマスク、消火器、給油の携帯缶を用意して待っていてください」。ウッ無給油作戦だから、耐火スーツはレーシングスーツがあるけど、他は何も用意してないよっ。売店で耐火マスクは売っているらしいけど、きっと給油のためだからと、車検の担当者に「ウチは無給油だし、もし給油するならスタンド給油でいきます」と説明したら、OKとなりました。
 トラブルNo.4!! ドライバーズ・ブリーフィングの席上、通常の旗の説明やルールの確認後、質問時間に「我々はMini1000で燃費が良いので無給油作戦ですが、給油時間の3分は取らなくて良いですか?」。アイドラーズの清家さん曰く「我々もMini1000で7.8km/Lだけど、絶対給油なしで3時間は走れないよ。できるならやってみて教えて」。ええっ?綿密な計算の元に無給油作戦にしたのですが、そこまで断言されると迷う・・・。お昼を食べながら、坂本とセブンさん、て!さんで再度入念な計算。「1周3分だとしても1時間20周だろ。3時間で60周。コースは4.8kmだから全部で・・・」。3回ぐらい計算し直して、やっぱり大丈夫ということに。て!さんは心配して、知り合いのコーワボディーさんに念のため携行タンクを借りに行ったりして。
 トラブルNo.5!! さてスタート直前。という時になって、(いつも通りのことながら)もう少し軽量化しよう!となり、ナンバープレートステーや助手席のシートステーなどを外しに掛かる(これもいつも通りのことながら)ガテンなクルー達。周りのチームはもう車を押してグリッドに向かってるよ、という時、ようやく完成しました。
 

 トラブルNo.6!! さてスタート前。そこまで皆で力を合わせて車を押してグリッドに着いたにもかかわらず、我々のすぐ後ろのグリッドにキャンギャル付きのENDLESSチームが。ヘルメット被ってシートベルトに縛られているセブンさんはそっちのけで、キャンギャルに目線のクルー達・・・。さらにMINI FREAK編集部登場!となると、セブンさんをコックピットに残して皆で記念写真の撮影をねだる始末・・・。
 トラブルNo.7!! 我々は無線機を何台か持ってきていたので、ピット内とピットウォールなどは楽勝でコミュニケーション取れるよね、と思っていたら、本格的なレース車両の爆音で全く聞こえず・・・。かろうじて坂本のインカムとマシンが通過していない間だけ会話できました。でも急いでいる時などは、結局大声か、走って話しに行くのが一番早かったかな。
 トラブルNo.8!! オンボードビデオ用のマウントですが、最初のピットインの時、外そうとしたらカメラを留めるネジごと取れてしまいました・・・。マウントはくっついていたので無理やりネジ込んでくっつけることにしました。しかし、装着時間は通常の倍ぐらいかかることになりましたね。焦っているし。
 トラブルNo.9!! マツさんが走り始めてしばらく経ったところで、ガソリンメーターがエンプティーにっ!。ピットからドライバーへは『気力?』とか『体力?』とか尋ねられるけど、ドライバーからピットへ意思は伝えられないのがレース。「どこかでガス欠で停まったら押そう」と諦めつつスロットルを緩め気味で走り切りました。実はこのミニ1000は安全タンクに換えた時からガソリンメーターは動いておらず、燃費計算で走らせているのです。入念なチーム内の打合せをしていたにもかかわらず・・・。
 トラブルNo.10!! 夜の時間帯になりました。暗くなってから最初のドライバーはpunpkinpapaさん。降車して第一声が「暗くなってきたら逆光になっていてサインボードが見えないっ」。どうしようか??サインボードに電気を当てよう、懐中電灯、誰か持っていない??。votomsさんが車まで走って取ってきてくださいました。
 トラブルNo.11!! さてレース終了。私は途中でお別れしたのでよくは知りませんが、どうもミニを積んだトラックがピットインしたらしい。おまけにVOTOMSさんは無給油作戦に出たらしい・・・
 
 
 しかししかし、今回は前回の富士スピードウェイ45分耐久と異なり、車はノートラブルでした。ガテンなお仕事も幸い?残念ながら??全くありませんでした。さすがMini1000。普段からガレージが細かく点検してくださっているからですね。

そして結果

 レースは楽しかったですね。ピットインはかなり盛り上がりました。夜の時間に掛かるレースなので、ライトを点けた我々のチームのミニ1000がレーシングスピードで通過するのはなかなか見ものでした。音は極めて静かでしたが・・・。
 車はノートラブルで快調。ドライバーの皆さんは自分の役割を守って、当初の目標である完走へと無事、マシンを導きました。クルーの皆さんもそれぞれ積極的に協力してくださいました。

 チェッカーはなかなか感動ものだったんじゃないかと思います。私は乗車していたのでピットの盛り上がり具合は分りませんが、耐久らしくピットウォールで皆さん出迎えてくださいました。私もゴールの周だけF1ばりにピットウォールの近くを通過して挨拶できたし、最終ドライバーだけの特権を享受させていただきましたが、でも一人きりなので結構寂しいものだということが分りました。
 続く表彰式もミント家のお子さんが記念の楯を受け取りに行ってくれたおかげで、Club F! レーシングチームは最高に拍手をいただいてきました。

 RESULTは我々の望んだ以上の結果が出ました!。51周を走りきってMINIクラスでは24台中14位。G1(ノーマル)クラスでは12台中7位。ポルシェや日本車も交えた全体総合では出走77台完走72台中30位という上位でフィニッシュ。素晴らしいですね。無給油作戦が当たったのではないでしょうか。コンスタントに走り続ける、ということが耐久の場合、いかに大切かということの証明ですね。

 ドライバーとサポートクルーの皆さんに拍手!パチパチ
教 訓

 その1 クルーの人数は多いほど良い。今回は皆さんに来ていただいたが、もしあと数人少なくて、トラブルが発生していたと思うと・・・。トラブルがなくても数人少なかったら、記録も写真も取れなかったでしょう。もし人数が多ければ応援や写真撮影を一杯していただけますので、多い分には全く問題はありません。
 その2 無線機&インカムまたはヘッドセットを購入しよう! 爆音の中でインカムなしでは聞こえませんね。
 その3 要不要は分らなくても、とにかく耐火マスクだけは買っておこう! 走行会などでも格好良いし。
 その4 ストップウォッチは少なくとも3つ必要。今回2つ用意しておいたのですが、アイドラーズの耐久では隣のチームのピットストップ時間を測るというのをすっかり忘れていて、1つがそちらに回ったので、結局我々が使えるのは1つだけとなってしまいました。
 その5 ビデオは最低3台必要。あるいはHDDレコーダーにCCDカメラかぁ?。
 その6 トラックは満タンにしておこう。
 その7 行き帰りは乗り合いでいくと楽しい。疲れて違う世界に逝って(寝込んで)も交代できるから大丈夫。

 その8 チームマネージャーの仕事はあまり満足のいく出来ではありませんでした。勝負はハナから全く考えておらず完走だけが目標でしたが、私の判断ミスでドライバーの皆さんに振り分けた時間があまり公平にいかず乗車時間が短かった、あるいは今いちドライビングを楽しめる時間帯が少なかった方がいること、サポートクルーの方々への依頼ごとの分担とお願いがうまくできなかったこと等々、残念な気持ちも多々あります。今回のように長くない耐久レースは難しいことを実感しました。この場をお借りしてお詫びします。

アイドラーズ 3時間耐久 in ツインリングもてぎ result
TOTAL
MINI全体 14位/(完走)24台/(出走)24台 G1(ノーマル)クラス  7位/(出走)12台
Time  Total 51周(6LAP遅れ) 3:04'01.668 Best 3'05.737
備考  MINIトップ G2 2'40.292  MINI-G1トップ 2'57.104

全体総合 30位/(完走)72台/(出走)77台
備考  総合優勝 ロードスター ベストラップ 2'24.189

Lap by Lap
周回数 ラップタイム 備考 周回数 ラップタイム 備考
第 0周め   ローリングスタート 第26周め 3分26秒  
第 1周め 3分41秒   第27周め 3分23秒  
第 2周め 3分19秒   第28周め 3分22秒  
第 3周め 3分18秒   第29周め 3分20秒  
第 4周め 3分19秒   第30周め 3分27秒  
第 5周め 3分21秒   第31周め 3分20秒  
第 6周め 3分33秒 pit in 第32周め 3分40秒 pit in
第 7周め 4分19秒 pit out 第33周め 4分37秒 pit out
第 8周め 3分10秒   第34周め 3分08秒  
第 9周め 3分10秒   第35周め 3分07秒  
第10周め 3分08秒   第36周め 3分12秒  
第11周め 3分10秒   第37周め 3分08秒  
第12周め 3分09秒   第38周め 3分07秒  
第13周め 3分06秒   第39周め 3分11秒  
第14周め 3分08秒   第40周め 3分07秒  
第15周め 3分29秒 pit in 第41周め 3分20秒 pit in
第16周め 6分09秒 pit out, safty car 第42周め 5分47秒 pit out, safty car
第17周め 4分56秒 safty car 第43周め 3分12秒  
第18周め 3分27秒   第44周め 3分10秒  
第19周め 3分25秒   第45周め 3分08秒  
第20周め 3分26秒   第46周め 3分09秒  
第21周め 3分28秒   第47周め 3分22秒  
第22周め 3分37秒 pit in 第48周め 3分11秒  
第23周め 4分39秒 pit out 第49周め 3分11秒  
第24周め 3分28秒   第50周め 3分09秒  
第25周め 3分25秒   第51周め 3分11秒  

 最後に! ここまできたからには、目指せ12時間耐久!
7月末です。  皆さん心の準備(=覚悟)をお願いします。